齋藤和胡先生との出会い

熨斗を学ぼうと関連のありそうな書籍やネットの記事を読んでいる中、2016年の年末頃に、ある本との出会いがありました。

その書籍の名前は【なぜ日本人は「のし袋」を使うのか?】

初版の発売日はなんと2016年12月

まさに自分が命題としていたものが、まさにその時に発売された事実を心から嬉しく思うと同時に早速手に取ることにしました。

 

本の内容としては、熨斗の歴史や文化などをとても分かりやすく、それでいて詳しく丁寧に書かれているものでした。その見識は多岐にわたり、折り方や色などの意味などはこの本を手に取るまで知らなかったことも多くあり、また実用的な使い方の作法まで書かれています。新たに熨斗に関心が湧いた人は、まずはこの本を1冊手にすることを推奨するに相応しい内容でした。

 

自分が探していた多くの資料を一度に手にすることができ、これは是非著者である齋藤先生とお話ししたいと思い、先生が定期開催されている講習に応募させていただき、ご面談の機会を頂戴致しました。

 

2017年3月9日

東京にある齋藤先生のご自宅にお邪魔致しました。

先生とのお話しは終始驚く事ばかりで、曖昧だった知識や情報を、全て回答に近い形でご教授いただき、点と点が繋がり、線になってゆく様を体感することができました。

中でも印象的だったのが、大正時代の熨斗を見せて頂いたこと。

それは、今まで見たことのある熨斗とは、紙のデザインの使い方や鮑のモチーフの大きさなど、あきらかな違いがいくつかあるのですが、形状やこれまで学んできた基本的な考えはきちんと反映されており、自分の自信につながる体験となりました。

加えて熨斗を語るには欠かせない要素である「折り方」の文化を改めて認識することができたことなどが、非常に大きい意味あいのあるものだったように感じております。

齋藤先生の知識やお持ちの情報などは、簡単に伝えられるものでも無いので、このブログを通じで1つ1つを丁寧にご紹介できればと考えております。